【経歴】ごみ処理プラントエンジニア→株式会社ミヨシ入社→2012年12月代表取締役就任
学生時代にごみを減らす仕事がしたく大学卒業後、ゴミ処理プラントエンジニアに携わり各地でプラント補修工事の施工管理を行う。
事業承継のため株式会社ミヨシに入社し、代表交代と同時に使用エネルギーや不良品を減らして環境負荷を低減させ、作るものも付加価値が高いものを作ることを目指して
「捨てられないものづくり」「人の役に立つものづくり」を企業理念として活動し始める。
現在では、自社製品の開発や石油由来のプラスチックのほかに自然由来のプラスチック材料を使用しての製品製造技術に挑戦している。
弊社は金型製作と射出成形を行っている会社です。
「射出成形の金型を製作してプラスチックの製品を量産していく」
地球全体から見れば、この活動は人類が自分たちに便利なものを大量生産し、環境負荷を与えています。
私たちはこの「量産」という部分を「必要なものを必要な時に必要な分だけ量産」と書き換え大量生産ではなく、人の関与が必要で手間のかかる
少量生産に取り組んでいます。少量生産で環境負荷を減らすためには、生産効率のよい作業が必要で、高いスキルが求められます。
私たちは常に技術研鑽を積み重ね、環境負荷を減らすものづくりに挑戦しています。
今後は石油由来の原料の使用を減らすために、CNF、WPC、など木を細かく粉砕した原料や、使い道がない古米などの米粉、牡蠣殻、コーヒーカスなどを
従来のプラスチックに混ぜることで石油由来の原料の使用量の削減にも挑戦していきます。
私たちが行うのはただ単にものを作るのではなく、地球環境に配慮しつつ、必要な人にとって満足してもらえるようなものを作ることです。 プラスチックは近年、海洋上プラスチックのマイクロプラスチック問題を筆頭に環境に影響を与えていることが伝わってきています。 私たちはこの事実に向き合い、プラスチック製品を製造する企業として、環境負荷を減らすものづくりに取り組んでいきます。 未来の人類から「ミヨシの取り組みは良い取り組み」と評価されるよう常に社員全員が研鑽を重ね社会の役に立つものづくりを行っていきます。
各メーカーの製品は常に進化が求められ、ミヨシでは試作金型を製作して小ロットで開発試作品を製作してきました。
実績としては自動車のコネクタなどの精密な電装部品が最も多く、自動車以外では、医療、家電、包装容器、ホビー用品、インフラ、ベンチャー企業の
デバイス部品など、多岐にわたります。近年ではベンチャー企業からの依頼も増えてきており、
メーカーの仕事で培ってきた技術を活かしてベンチャー企業が製品を世に出すお手伝いも行っています。
そうした事業活動が評価され、最近では下記のいくつかの賞を受賞しました。
私たちの取り組みが社会から受け入れられているということでもあると思うので嬉しいです。
◇最近の受賞歴
2014年 一般社団法人 日本機械学会 関東支部 技術賞受賞
2017年 一般財団法人 省エネルギーセンター
平成28年度省エネ大賞 省エネ事例部門 中小企業庁長官賞受賞
2019年 東京商工会議所 第17回勇気ある経営大賞 奨励賞受賞
2021年 公益社団法人 精密工学会 ものづくり賞受賞
ものづくりの仕事の楽しさはなんといっても、仕事を通じてスキル向上ができる事と自分が成長した結果は完成したものの出来栄えではっきりわかることです。
最初は寸法や外観の良さを求めて品質管理や加工知識のスキル向上を目指します。
一定のスキルが身につくと、これから作るものに対して製品設計の段階から課題抽出と課題解決の提案ができるようになります。
お客様に私たちの技術提案で喜んでもらえたときは大きな充実感を得られることでしょう。
そのためには一定の失敗も経験する必要があるので、失敗しても真摯に向き合い自身の成長の糧にしていってほしいです。
私が代表になった2012年頃までは、非常に離職率が高い組織でした。
最も大きな原因は経営者が社員のことを理解してこなかったことだと考えています。
そのため、近年では以下のような取り組みをしています。
私たちは、会社が成長しものづくりで社会の役に立つ事業をするために以下のことを実施します。
三方よし:持続的に発展するためには、自分だけが良い思いをするのではなく、売り手、買い手、市場(社会全体)にそれぞれ利がなければならない。 売り手だけが良い思いをするのではなく買い手に満足してもらい、事業活動を通じて地域の活性および発展と社会貢献につながる活動をする。