交換ダイセット(別名:交換ベース、カセット金型)は、右図のように金型の製品に関わる部分のみを交換し、共用できるパーツに関しては共用する仕組みです。
製品部分は製品形状ごとに製作が必要です。しかし成形機に金型を取付けるためのプレートなど、他の 金型と共用しても支障がないパーツがあります。
共用できるパーツを社内規格で製作し、管理することにより個々に違う要求に対して本当に必要な部分だ けを製作できるようにしてあります。
交換ダイセットと専用ダイセットの選定に関しては明確な基準はありませんが、お客様との相談で決定しております。
例えば
上記のように製品の形状、生産計画や用途により、適した方法を提案させて頂いています。
交換ダイセットで製作された、金型の保管は専用棚で行っています。
アルミニウムは腐食しないと思われがちですが、腐食はします。
梅雨の湿気、冬季の結露、塵埃が影響するほか、酸やアルカリ雰囲気の場所では腐食が進行し初期の段階では表面を擦ればとれる程度ですが、時間の経過とともにあばた状に腐食が進行していきます(孔食)。
専用ダイセットでも同じことが言えるのですが、使用の有無に関わらず年数の経過とともに金型はメンテナンスを要します。
また保管スペースが必要なために、弊社で製作した金型の無償保管期間は1年間を区切りに、翌年以降は別途協議とさせて頂いております。