交換ダイセット

交換ダイセット(別名:交換ベース、カセット金型)は、右図のように金型の製品に関わる部分のみを交換し、共用できるパーツに関しては共用する仕組みです。

製品部分は製品形状ごとに製作が必要です。しかし成形機に金型を取付けるためのプレートなど、他の 金型と共用しても支障がないパーツがあります。

共用できるパーツを社内規格で製作し、管理することにより個々に違う要求に対して本当に必要な部分だ けを製作できるようにしてあります。

専用ダイセット(通常の金型)に対する交換ダイセットの特徴

■ メリット

・必要部分のみの製作なので工期の短縮が図れる

・材料が節約できる

・小ロット生産に向いている

・金型の保管スペースを少なくできる

■ デメリット

・大量生産には不向き

・ダイセットが他の製品でも共用されているため社外への持ち出しができない

・型の組換え作業があるため、型の組換えのない専用ダイセットに比べ、成形費は割高になる